読書

アイシールド21は、なんてなんて面白いのだろう。

新井英樹「sugar」

すげえの。天才。 出てくるのがみんな違った言語を持ってて、それでも話が通じるようなマンガの言語がある。なんだこれ。 「愛しのアイリーン」で使われてる言語が全然理解できなくて、ものっそい好みの絵柄だったのに避けてきたんだが、やー、損してた。 で…

not fuck'in already

俺はパンクパンク言うとるわけだが、根はまったくパンクな人間じゃねえ。 他人をどうやって思い通り動かすか、ってことばかりを考える。 他人の感情を予測して導くために、思っても見ないことを言う。 スーパーエゴイストってんだな。 そうそううまくいかな…

マンガばかり読んでいると馬鹿になる。

なぜマンガばかり読んでるか、っつうとこないだ読んだ、山口雅也「奇偶」が消化不良だからですね。 なんだろう。うまくまとまらない。で落ち着かない。やたらと考えてしまう。 たぶん、だけど。これはひどく壮大な主題を物語ることに、負けてしまったんじゃ…

マンガばっか

ちょこちょこ読んだ。 上條敦士「エイト」4巻。最終巻。 まず、打ち切りに黙祷。 空気感はすでに描かれていたんだけど、ちょっとスローペース過ぎたんかな? 登場人物多くて壮大なもんを、今後描けるか描けないか。 そして、描いても発表する媒体は持つのか…

京極夏彦に思うニョロニョロ

「ウブメの夏」とか、古川日出男諸作品ののネタバレが含まれる内容ですので、夫以外の人は見ちゃイヤ。 京極夏彦さんは、「ミステリーってのは何ぞ」と思いて、新本格界隈を読み漁っていた4,5年ほど前、ノベルスの裏掲載の推薦文のその豪華さのさのよいよ…

古川日出男と京極夏彦の、感情の揺さぶりかたの相違

ひどく雑に、与太話を。 古川日出男さんの「沈黙/アビシニアン」を読んで、 http://d.hatena.ne.jp/sfll/20050803#p2 のようなことを考える。 まとめると、 古川日出男は、小説のプロットを「その場面で主観を持っている人物が受けた感覚、およびその感覚を…

手首と体を切り離す100の方法

ちょっと思うところあって、京極夏彦の「ウブメの夏」を読み返す。 しかし、記憶してた印象とまったく違って当てがはずれた。 もっとこう、地の文でそのときの主観者の、認識・信条といった類を膨大に描写してると思ってたんだけど。んー。 そうじゃないんす…

ゲッツ板谷さんと古川日出男さん

ゲッツ板谷「戦力外ポーク」が、先月末文庫化されたはずなのですが、どこの本屋にも置いてありません。 今からまた、ツタヤに探しに行って来ます。 くそ暑くて、やってらんないしね。 「楽しい中央線」とか、部分的におもしろそう。 立ち読みしてきます。 あ…

ジョージについて。

「平凡ポンチ」がすごすぎる。 これと、「ピース・オブ・ケーク」と「溺れるナイフ」を同時に連載してる、って、どんだけ天才なんだ。ジョージは。 いろいろ雑で申し訳ない。 あと一週間くらいしたら、もうちょいちゃんとできるようになります。 ジョージ朝…

雑誌について

FRau 8/5号 口紅特集。表紙のローサさんに負けて、というか負け出て買っちゃった。 小さな記事以外は、ありとあらゆることを口紅に結び付けてて、無茶苦茶だなぁ。いくら広告費出てんのかなぁ。と下賎なことに夢中。ムッチュムッチュ夢中。 変な話をする。 …

アクメツとコミックマスターJ

Jの画像がないので、アクメツだけ。 上で書いた、ペーパーバック感に近いのが、このマンガども。 めちゃめちゃ笑えて、おもしろいの。

「神は日本を憎んでる」ダグラス・クープランド

写真では見えずらいかも。やたらと凝ったデザインの本。 表紙カバーが透明で、横に黒のストライプ。 んで、それをずらしていくと、隙間から見える絵が2種類。 洗剤と柔軟材。開いた口から、誰かが飛び出しています、という表紙。 裏表紙は、同様の趣向で日…

switch 2004 7月号

発掘品。 映画「誰も知らない」の公開直前、去年夏の「子ども」特集。 横山剣の悩み相談室、MAYA MAXXの絵を描く教室など盛りだくさん。 「小学六年生」や「Hana*chu→」なんかの、ローティーン向け雑誌編集者へのインタビューが興味を引く。てゆーか、みなさ…

「銭 参巻」鈴木みそ

鈴木みその取材マンガは、清濁併せ呑みつつ、きっちりと傍観者として見る、という視点がおもしろい。けども、傍観者として、または読者に対してフェアだったり、フラットだったりあろうとしてしまう結末が、時にどっちらけな印象でしたのよ。 んでも、「銭」…

梨木香歩が怖い

以下の文章からは、少女漫画汁が検出されました。 レベルZ。危険な濃度です。 抗体のない方の服用は、お控えください。 怖いものはたくさんある。 ウォシュレットとかコンタクトレンズとか、それを試したら変わってしまいそうで、今までと同じようにはいれな…

岸和田少年愚連隊 完結編

全然完結してねえんでやんの。 岸和田オールスター総登場で、七転八倒、どたばたして、みんな年をとりました。 でも、やっぱ変わりませんでした。変われませんでした。 変われないってのは、苦いもんだけど、そんなんぐっと飲み込んで、なんでもない顔してか…

NHKにようこそ!

というわけで、何がというわけでしょうか? バイト中、時間が余ったので、読んでみました。マンガ版。 こういうのが雑誌に載っていると、毎回買うのが楽しみになるなぁ。というタイプのギャグマンガでした。 小説だとどうなってるのか、想像が難しいですね。…

「子供達怒る怒る怒る」

の英題「Children Shout Shit!Shit!Shit!」はかっちょいい。 その辺やら、想定やら、内容自体や並べ方も、文学をしようとしている。 素直なのか、挑発してんのか。 どっちにしても、かまわない。すっげ気に入った。よかった。サインしてもらって、ほんとよか…

「群像」最新号の町田康と奥泉光の対談。

ぱらぱらと立ち読みしただけなのだけど、2人ともやたらと本気で語っているのに、ちょっと驚いた。 内容は、創作には「ヨコ」と「タテ」がある、っつー話で、「ヨコ」が全体の流れ、「タテ」が瞬間を切り取った断面である、と。 それを基盤に、2人の作家が…

キッチン・コンフィデンシャル読み終わり。

料理ゴシップ本かな、と思ってあんまり期待しないで読んだんだけども、すげかった。ツボ。思いっきし、ツボ。 例えばこんな一文。 生活のさまざまなサウンドと同じように、その音の中に浸っているのが心地よい。 皿洗いの立てる水しぶきの音や食器のふれあう…

ってちょっとおい!

古橋せんせーが、すごい。なんつーかもうすごい。 http://www14.plala.or.jp/funore/(フノレハシ―「超妹大戦シスマゲドン」連載開始。) 「マジキュー」って、萌え雑誌?いやでも買っちゃうかも。読みたすぎる。 「タツモリ家の食卓」とかを完結して欲しい…

まだ読んでいないけど。

「キッチン・コンフィデンシャル」アンソニー・ボーディンを購入。 「俺のしょうらいのゆめ」に順番をつけてみると、今1位に輝くのは「コックさん」であり、以下2位生ハム製造業、3位一生遊んで暮らしたい、と、まあそんなこたぁどうでもいい。 食をサー…

上遠野浩平のスピード

帰りにブックオフによって、ブギーポップを何冊か買った。 「夜明け」と「エンブリオ」上下。 実家にはあるけど、手元になかったんで。 ファウストと「ロスト・メビウス」を読んで気になってたことが、すっきりしました。 対決とか世界を変えるほどの脅威と…

ひさびさ少女マンガ

槇村さとる「おいしい関係」「Do Da Dancin'!」どちらも途中まで。 一話一話で展開する話が、たっぷり。まとまった流れも職人芸。 男2人女2人のカルテットで、時々にメンバーを変えながら進む形が大半。 でも、飽きが来ない。端正でシステマティックな構成…

上條淳士「sex」完結だーい。やっほっほーい。

一気に買って読んでやったぜ! To-yってかっこいい!って思ってた男も、To-yってへたれじゃねえって言ってた男も、むしろニアがかっこいい!と気づいた男も、一周回ってTo-yってかっこいい!ってことになった男も、みんなが待ってた「sex」がついに単行本で…

中場利一「岸和田少年愚連隊 望郷編」

シリーズ3作目。今までの「岸和田少年愚連隊」は、わりにエピソードがかっちりしていて、短編が集まっているような話だったけども、この望郷編、いくつもの話が漠然と混じりあっていて、それなのに家の隣にある苺畑の風景や、苺畑を通って帰る家での、家族…

新潮に載ってる舞城の短編

「ディスコ探偵水曜日」というらしい。 読んでないけど。 金曜日じゃないのか。 近田春夫の「金曜日の天使」にささげる短編だと思ったのに。 DJがわざと変な曲をかけまくる、終電車も終わっちまったあとの金曜日のナイトクラブで事件推理する探偵。 何も間違…

本を読むには気持ちがどろどろだったので

岡崎京子「うたかたの日々」、五十嵐大介「リトルフォレスト」、あとこやま基夫のなんかを買って、読むとゆうより眺めた。 癒しとかセラピーとかはしらんが、この辺の人は、あまり分析しつつ読み込む気にはならない。ので、癒されているんだろうか。 吉野朔…

今月は

ゲームは買わずに、マンガをいろいろ買うことに。 かわかみじゅんこ「パリパリ伝説」と吉野朔美「period」。 吉野朔美は、少女マンガの手法を踏襲しつつ、これまでのマンガ表現から異化した新しい形式を構築しようとしているんではないか? なんて思う、その…