ひさびさ少女マンガ

槇村さとるおいしい関係」「Do Da Dancin'!」どちらも途中まで。


一話一話で展開する話が、たっぷり。まとまった流れも職人芸。
男2人女2人のカルテットで、時々にメンバーを変えながら進む形が大半。
でも、飽きが来ない。端正でシステマティックな構成であるがゆえに、心情が映えるからか。
言うなれば、落語か。熊さん、八っつぁん、おかみ、権助、と役どころは決まっているが、題材によってまた演者によって、それがどう見えるかはいかようにも変わる。悪いことも正しいこともひっくるめて、それがこの世の塵芥。浮いては沈む情緒でござい。


たまには、正統派も味わってみるもんですね。


ちょっと蛇足。槇村さとるは、どこまでもそれぞれの気持ちを書くけれど、惣領冬美は、同じ手法で、気持ちとはかけ離れた物語の大きな流れというものも同時に書こうとするから、ちょっとマイナーなのかもしれない。
しかし、惣領冬美の「ボーイフレンド」に、どうしてか魅かれちまうな。