2009-01-01から1年間の記事一覧

第9回文学フリマで配布した小説を公開します

タイトル『空いっぱいの肌』 P1 4さい。なつ。きらきらのひかりが、そら。 ぼくのからだってじつは、いろいろにまぶしい。いぬのふわふわ。ねんどのつやつや。かたつむりのからのざらざら。ぱじゃまのてかてか。たたみのすべすべ。ぼくのまわりの、きらきら…

口から出た「らめぇ」 身に余るミザリー

承前 ぼくは日記だ。今、この瞬間に書かれようとしている日記であり、ぼくを読んでいるあなたにとってはいつかの過去の記録であり、ぼくを書いている誰か−−死体性病というふざけた名前を名乗っているらしい。日記なんかであるぼくに言えた義理ではないが、胡…

文学フリマで無理なく自然に幸福を8倍にする折本の畳みかた

夜のしじま、寝ようとしてもこのまま眠れないんじゃあって思ったまま寝てるいつのまにか。あのね、なんかね、あまねく流れゆく時に手をこまねいていたら、もうあっというまに冬。すまねぇすまねぇ。こまんねこの余裕と暇ねぇ日々ですよ。深山ネイティブの見…

文学フリマで人生をマネージメントして勝ち組になる10の方法についてそろそろ一言言っておくか。

Excuse ようこそここへ、くっくくっく。あっと失礼、日課で青い鳥を絞めて断末魔を聞いてました。死体性病です。チャオ。あ、間違えた。これ青い鳥じゃなくて、インド人だった。いいか。いいや。 長らくのご無沙汰を越えて、思い出したかのようにblogを更新…

降臨賞非応募作品 『キャッチャー・イン・ザ・ワイ』

僕の住む町じゃ空が落ちてくる。 この町は田舎らしい田舎で、つまり何もない町だ。大したものとか見るべきものとか、そういったものは。 ただ一つ特徴と言えるようなものを挙げるとしたら、Y町という名前――イニシャルではなく正式名称で、僕たちの保険証に…

赤塚不二男 『タモリ、それでいいのか?』感想 後編

「ねえ、タモリ。それでいいのか?」 「……」 「それでいいのか?」 「……マア、アリッチャアリダ」赤塚不二男『タモリ、それでいいのか?』 感想から逸脱して、ほとんどあらすじになってしまうのをお許し願いたい。この物語は多くの人に伝わりたいと願ってい…