ゲッツ板谷さんと古川日出男さん


ゲッツ板谷「戦力外ポーク」が、先月末文庫化されたはずなのですが、どこの本屋にも置いてありません。
今からまた、ツタヤに探しに行って来ます。






くそ暑くて、やってらんないしね。たのしい中央線




「楽しい中央線」とか、部分的におもしろそう。


立ち読みしてきます。










あと、古川日出男の「アビシニアン」をゆっくり読んでまして。沈黙/アビシニアン (角川文庫)




こないだ海に行ったときの海辺でだらだら読んでいて思ったのですが、古川日出男は五感をうまいこと描写することで感覚を受容する人物を間接的に描写する、という手法を中心に小説を組み立てているんじゃねえかなぁ。
哲学や思想じゃなくて、感覚。徹底的に感覚。


感覚が、視覚中心→触覚中心→嗅覚中心、という風にシフトしていくことと、お話の推移の仕方を重ねていると思う。
あとなんだ。五感じゃない夜の感触とか。


んで、その手法を突き詰めて、視点を変えたそれぞれの感覚のずれ、から関係性を紡ぎだした物語を作るようになって、「サウンドトラック」に至るのかな?
まったく直感だけど。
サウンドトラック」、人に貸してて確かめられない。


まー、そんなことを考えつつ。
濁った夜の海が打ち寄せるので、靴が濡れないように、波から逃げ出したりしたんだ。