「銭 参巻」鈴木みそ

鈴木みその取材マンガは、清濁併せ呑みつつ、きっちりと傍観者として見る、という視点がおもしろい。けども、傍観者として、または読者に対してフェアだったり、フラットだったりあろうとしてしまう結末が、時にどっちらけな印象でしたのよ。


んでも、「銭」ではフィクションとして、バラバラな複数の視点を立てているので、取材したおもしろさを損なわず、読者を一つの視点だけで誘導することなく、の上で、銭と情けをはかりにかけりゃ知恵をかませば銭も下がらず、ってなドラマの妙もプラスされております。

しんどい仕事ですが、がんばっていただきたい。
今ビームにゃ波が来てますし。たぶん。


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