雑誌について

FRau 8/5号
口紅特集。表紙のローサさんに負けて、というか負け出て買っちゃった。


小さな記事以外は、ありとあらゆることを口紅に結び付けてて、無茶苦茶だなぁ。いくら広告費出てんのかなぁ。と下賎なことに夢中。ムッチュムッチュ夢中。


変な話をする。
雑誌を毎号購入する、ということには何がしかの判断というのがあると思う。
特集内容も違えば、執筆者も違うのに、雑誌に金を出し、読む時間を費やす、という理由。


そいつは、文章の質・情報の量・写真の妙・筆者に興・話題の選・連載の流・デザインの快・バランスのテンバランス…等々さまざまな理由を複合的に、あるいは全体ではなく常にいずれかの部分が目を引く、とか一概には言えないものかもしれない。


しかし、無理やりに各々の雑誌の色の違いを、編集長への信頼というものに置き換えてみる。


今は毎号買っている雑誌はないが、かつて俺の買っていた雑誌について、どのような信頼だったか挙げてみる。

H    ……渋谷氏の、クリエーターとそれに惚れ込んだ編集者への手放しの信頼っぷり
QJ    ……赤田氏の、オーガナイザー式感性。雑誌の外側への窓口であるとこ。
ファミ通 ……浜村氏の、ゲームのおもしろさを多角的に伝えようとする姿勢。
ファウスト……太田氏の、アジテーションと中身のずれっぷり。


まー、編集長の名前が分かるとこはこんなとこか。


で、今ちょっとFRaUを毎号買おうか迷ってるのです。
じっくり読んでみたところ、FRaUの想定読者層は、20代後半、ちょい高級な文科系(ややマイナー、でもおたくじゃない程度の意。具体的には、女優だと小雪がすき。クドカンは子供っぽいけど、松尾ちゃんは大好き。みたいな)、まだ負け犬じゃないと思ってる、そんな人かなぁ。


んで、大人っぽい煽りでステキな女、まだかわいい女を目指そう、みたいな文章がいろいろ書かれてるんだが、なんかこう、それが絶妙に下手で、むずがゆい。


明確な笑いどころが指摘できなくて申し訳ないが、その「うまいこといえないけど、変」って感じが、いい息抜きになるんよ。


一例「女の憧れ魔性の女。
真似したいけど、魔性は天性。
セレブの口紅、きもち濃い。
キスする唇、禁忌みたい。
魔性ないなら、薄くしましょ。
あたし リップ・ノーガード、男子 フィール・エロティック
そっちの方が魔性じゃなーい?」


むやみにラップ調にしてしまったので分かりにくくなってしまいましたが、論理の展開は、


1. 魔性がすごい
2・ でも魔性は無理
3・ なら魔性の逆をつけ
4・ そうすれば魔性に勝てる!


で、文章の8割が1の内容だ、というステキな感じ。
なんとなく、コンプレックスが垣間見える文章です。


の割りに、写真やページ構成がすげーキレー。
いったい編集長は何考えてるのか?
気になるので、しばらく購入予定。


しかし、引用部はほんとに必要なかった。