『人間(ハート)失格』見た

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新世界の神が表紙であるところの『人間失格』を読んで「これはぼくのことだ!」という芝居を観て「これはぼくのことだ!」と思った、という話。
あ、劇中での小道具は小畑版ではなかったです。

オレは 自意識に感謝している
自己ケンジシャンにならなければ
Dan!Pen!175 になっていたから……


情報Aをαと受け取ったとき、「αってことか」「αじゃん」と表明することを、<ネットイナゴ><断片化>と言うらしいです。へーへー。へーボタン押してやりたい。そういえば、はてなに投げモヤっとボール機能がつきました。たくさんクリックすると1ヵ月後には伊東四郎の頭部が大変なことに!それだけが生きる希望です。対して、生きる絶望は星の数ほどあります。だから性病は死体なんだ。そんなの俺には関係ないことですが。

こうしてblogを書いている俺は、残念ながら生きています。うっわー嫌だなぁ嫌だよぉ。生きてるのなんて絶望だよ。こうして絶望がまた一つ。<断片化>とはこのような事例です。

情報:生きている → 受容:絶望 → 表明:絶望だ

つまり、情報それ自体は<断片化>しません。
情報の受容と表明が<断片化>しているのです。

「君には、歌が歌えるじゃないか」
「俺の The Song Sing を聴けぇぇぇぇえええ!!!!」


それでも何かが言いたいし、言ったことは分かって欲しい。
動機。逆ギレ。気づいてくれ。に効くおクスリ。はい自尊心。
自分は自分なのであーる!と表明しようと、生きもの人類は自尊心を異形にします。いわんやインターネットにおいておや。自尊心を建立するのは2つのツール、自意識とblogです。


けれど自意識もblogも持ってなかったら?

『人間(ハート)失格』はそういう物語だった、と観ました。


ただ『人間(ハート)失格』の状況は、インターネットがご盛んでアレがアレしてできちゃった自意識な現代には成立しづらいリアルではないかと感じました。
bloggerになるまで2年ほど、庵を結んで体育座ったり空気に溺れたりして暮らしていた俺ですが、俺と劇中のある人物のリアルは、あんまり重なりませんでした。しかし同時に、「これはぼくのことだ!」と捉えた。
その差は何なのでしょう?
っていうか、リアルとは何なのでしょう?

I wanna want to be real.


とりあえず定義してみます。リアルとは嘘の正当性です。
ある嘘を自分の認識と照らし合わせて、「正しさ」が基準を超えた状態。それを「リアルがある」とします。ということは、リアルとは自分の基準に左右されるもので、えーとだから何だ?もうあるとかないとか左とか右とか、よくわかりません!難しい!もっと分かりやすくしてよ……そんでカワイイので例えてよ……サマンサタバサで言うと、サマンサなの?タバサなの?ヒゴ?ヒゴってどこさ!あしたって今さ!「あしたは今」って、そんなの全然リアルじゃないや。


疲れたのでここまで。
リアルについて、あとでもうちょい書くかも。


※…追記

アゴゴ〜 クイッカ〜 タンバリン〜」
「なんだ…どうしたんだコイツ…」
「脳波の周波数を操って、人間の可能性を100%引き出すチャンネルにあわせる……すると想像力がbaquuuun!と飛ぶ!!!!」
「こ…、これが……!」
「そう!!B・C(バカみたい・チャんちゃらおかしい)さーっ!!!!!!!」


俺は絶望の果てをリアルに想像することができます。
何をしていても絶望できるし、どんなときも死にたくなれます。
ふと死にたい。
でも死ねない。
死ねないタガを外すために狂っているか。
死なないために死んだまま生きているか。

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しかし経験則では、あんまり生きもの死なない。想像する死の濃度より薄い。思ったよか薄いよ。何やってんの。ブライト オブ 知性さんもお怒りです。
濃度の連続。確率分布の連続。リアルは瞬間ですが、共感は連続。演劇では、役者の肉体が連続していることが、「ひょっとして俺もそうなったかもしれない」ことを保障します。
判断主義。その連続としての共感主義。
可能性のありえない連続を、「だって友達の従兄弟があったって言ってたよ」で因果に仕立てる。それが集合知
対して、因果を肉体言語で黙らせる。それが創造。

人生は超長い。そして人類は飽きっぽい。
未来に逢うては未来を殺す。三途の川辺で覚悟を積んだ石は、なんか飽きたって理由で、三年も座ってらんない。
時間が100巡しても、俺単体の覚悟では足りない。
だから、他人と過去が欲しい。もっと欲しい。


俺は「世界とか光に満ち溢れろ」なんてのが口癖ですが、だってそしたらずっと他人を眺めてられるじゃない。濁った死体の目で。
そんでゆっくりと腐っていける。
だから、
もっと、
光よ。溢れろ。