パク・シネを見て、死に続けているあたしを思い出した。

「ゆっくりさよならをとなえる」からもうひとつ思ったこと。
全部書かなくてもいいんだな。
日記で、そのときのあたしの状況を全部書いて全部伝えようとしても、伝わらないものは伝わらない。
そもそも、誰に伝えようとしてたんだろう。
めんどくせぇ。
めんどくせぇし、気持ち悪い。
だから、ただあたしが思ったことを書く。順番に。


天国の階段」ってドラマを見てすごく嫌な気持ちになった。

つらいことがあって泣いて、嬉しいことがあって浮かれて。その繰り返しが、つらい、嬉しい、つらい、つらい、嬉しい、みたいにあって。
でも、一つ嬉しいことがあったからって、それまでのつらいを全部忘れちゃえるなんて、そんなことはない。バカみたいだから。
バカみたいに見られたくなくて、ためらうよ。それで疑って、隠してしまう。きっと。
どんなぬくもりだろうと。
そうやって、殺し続けてきた大嫌いな素直なあたしを思い出すから、嫌だ。


しかも相手があんな細身のえなりかずきみたいな人で、テープに録音した告白を聞かされたり、誰もいない遊園地でメリーゴーラウンドに乗せられたりするのは、もっと嫌だ。