パク・シネって名前はどうだろう?

シネ。語感悪し。


家出てくる前に「天国の階段」というドラマをチラッと見まして。主人公子供時代の子役さんが、パク・シネさんという方なんすね。いじめられっぷりの堂に入った(非エロ)演技なんですが、これがまた。

ちょっと見ただけで勝手に韓国ドラマ界のシステムまで見透かす、っつー乱暴なことをしてみると、シナリオライターが熟練してないのがダメだね。

なんでか。えーまず見たとこをまとめると、「大金持ちの御曹司と幼馴染で軽い恋心ありき主人公。父の再婚せし継母、またその連れ子らと気持ち通わず、抑圧を受けたるもそれは黙して胸に秘む。継母ら、主人公、御曹司と共に留学せむと誓いし仲であるが、継母らその仲に割入らんとし、主人公留学留学することならず、また見送りにも行けぬよう閉じ込めむ。しかし恩寵たまわりし主人公は偶然とうっかりが為、彼と別れに変わらぬ愛を誓うなり。」てな感じ。


このようなドラマを表現するために、主人公の苦難と愛情の深まりを交互に描写していくわけで、ま、そういうドラマなんだからそれが肝要なとこなんですが、そこがいきあたりばったりなんですね。

血のつながってない継母との不和・継母の連れ子が貧乏育ち、とか背景は用意してありまして、それで主人公が嫌いなんだよ。シネよ。というシーンもあります。

んな生活にうちひしがれる主人公を御曹司は大丈夫だよ。だって僕は君を愛してるから。とかなんとか慰めたりします。

そのような繰り返しが思いつきと放送枠の都合でいったりきたりし、主人公もそれにつられていったりきたりします。


あ、これアップダウンクイズか。

司会者のいない、回答者一人きりのアップダウンクイズ。おもしろいですか?そんな脚本をシナリオライターが書くなよ。

続く。次回は、じゃあなぜ「牡丹と薔薇」は面白いか、について。

しかし下手くそな橋本治だな、こりゃ。