小説 DEATH NOTE 第四部「千の小説とバックベアード」

鴨鵜は――、大場つぐみとクレジットされている人物ではない。彼は鴨鵜がでっちあげたカリカチュアとしての作者だ。鴨鵜は創作者として認められたかったわけではない。ただ創作をしたかったのだ。
鴨鵜は、笑っている。笑いがとまらない。
静かな生活を信条とする鴨鵜でさえ、ばらまかれたデスノートによって多くのものを失った。


けれど。
それでも。
デスノートという<システム>は、想像力を駆り立てる。
人は死ぬ。
現実は変わる。
それがどうした。
現実よりも空想のほうが――、愉快じゃないか。


DEATH NOTE』は完結した。一人の人間、キラの行き着いた先を描いて。
現実では、未だデスノートが蔓延している。『DEATH NOTE』は現実のデスノートの脅威や細かいルールを反映していない、との批判もあった。鴨鵜は少し反省した。なにしろ鴨鵜の空想は、時には小説として、時にはマンガとして、ゲーム・アニメ・映画として、時には都市伝説として、鴨鵜の空想そのままではなく、世に現れる。若干鴨鵜の意図と外れたものになることさえあった。「何を空想したのか」説明しておくべきだろう。


鴨鵜は再びblogを始める。鴨鵜の発想メモとして。また鴨鵜の作品の解説として。そこで小説を書くこともあった。たまには手帖以外に小説を書くのもよいものだ。
鴨鵜は今、id:xx-internetと名乗っている。