単行本派の少女マンガ好き男から見て、思うこと。

今の【少女】漫画に思うことⅢ


遊鬱さんのエントリ。
少女漫画雑誌が子供向け型とレディコミ型に極端に二極化して、大人が見て楽しめる作品の載っている雑誌が少なくなっていること。そして、小学生で雑誌を買っていた女の子が次に買うような雑誌が(ヲタな方、腐女子な方をのぞいて)なくなっていること。
という現状について、考察しています。リンクは、少年漫画雑誌から青年漫画雑誌への移行と比較してどこがダメか、という分析。


コンビニバイトで入荷する本を並べていて思うのは、意外と少女マンガ雑誌って多いです。
で、「りぼん」「なかよし」あと「FEEL YOUNG」「YOUNG YOU」あたりをのぞくと、エロ本。まごうことなくエロ本です。少女エロマンガ雑誌とかいってもいいくらい。お前らそんなホストに愛されたいか。王子様はビジュアル系か。そうか。
そんな少女エロマンガ雑誌は、深夜にちらほらと固定のお客さんが買っていきます。
そんな印象。


で、それはそれとして、一少女マンガ好きとして思うのは、少女マンガらしいネームの形とゆうようなものがあるなー、と思うですよ。
そのネームの切り方が俳句のごとく定型化していて、その上でキャラクターやら内面の斬新さで勝負してるのが少女マンガっつー土俵なんではなかろうか?
そんで、その定型がなんとなく恥ずかしいんすよね。男にとって。
だから「のだめカンタービレ」や「NANA」は、多少そこから外れているから、おもしろいっていえる。でも普通に雑誌買って少女マンガ読んでる、っていうのは恥ずかしい…。どっちも読んでないので、イメージですけど。
僕も、青年誌に連載してた日本橋ヨオコや惣領冬実は飛ばしてました。あとでまとめて読んで、おもしろいじゃん、って気づいた口です。
(ちなみに、その定型の上で描くのがうまいのは、羅川真里茂だと思う。)


比較的少女マンガを読む俺でもそうなんで、一般の男性は兄弟とか友達ん家にあるのを盗み読むくらいしか少女マンガ雑誌に触れる機会がない。ってのが、少女エロマンガ雑誌と一緒に買われていくジャンプやサンデーとの違いか、と思います。
土方の兄ちゃんが飯食いながらは読まないにしても、マンガ好きが本屋で見かけたら買いたくなるような雑誌があるといいな、と期待してるんだけど。


オール読みきりの雑誌に好きな作家が載ってても、後で単行本買えばいいや、って思っちゃうしなぁ。
IKKIのようなごった煮の作家で、今長期連載してる作家の読みきりが読める雑誌なんて、いいかも。
それか、構図の再構築っつか、イノベーションか。最近のジャンプのごとく。


すいません。非常にとっちらかった内容ですが、なんつーか、今後の少女マンガの行く末を案じているとですよ。
まあ、あの、俺のとこより、遊鬱さんのエントリがわかりやすくておもしろいので、読んで、少女マンガのこと考えてみて!むさくるしい男たち!


こんなことを書いたのは、古本屋で津山ちなみ「HIGH SCORE」を見つけたから。
りぼんのターニングポイントだよ。あれは。