P-Model is SF!
寒い朝。布団にもぐって姫野カオルコ「蕎麦屋の恋」を読みながら、P-Modelを聞いていた。
P-Modelの言葉の響きは中毒性がある。たまらねえ。
エデンに先立つカンブリアへ
GO AMIGO 丘が GO 夏至に似てる
STOCK TO STACK TO STEP TO STOP
などなど。
言いたいこと、したいことを意味もなく言う、ってのは、意味づけした言論を吐くってのよりもミニマルな欲望らしく、僕が意味の伝わらない長文を書くのはそのせいです。
でもねえ。意味よりも響きがかっこいいからという理由で書かれてる歌詞の方がやはり伝わり残るもんじゃねえかなぁ。ALL YOU NEED IS LOVEとか。どんな願いがこもっていようと、響きだけが残っていくのかもしんない。
そういえばタイトルに補足。「輝くほう」ってのはモンティ・パイソンのAllways look on the bright side of life から。
で、SFってのもあの科学用語とゆーか、小説の中の独自の理論を説明するための造語がどれだけかっこよくかけてるか。が一つの面白みであって、そーゆー意味でP-ModelはSFじゃん。
「蕎麦屋の恋」のただゆっくりテレビが見たい、っていう恋愛の形からこんなことを連想したわけだけども、あの、実によかった。叶わない欲望のことを書くっていうまぎれもない小説ですねありゃ。
古い小説だともっと豪奢とゆーか堅苦しいこと、それを打ち破ることが叶わないことで、そーゆーのを今読んでも、ぴんとこない、いやなんだろう?そのような時代を想定するのに、一段階踏まなくちゃいけない。
姫野カオルコはそーいう段階がいらない。姫野カオルコの欲望は、現代。現代だから叶わないこと。
いや、たまらなかった。
去年作ったニセフレンチ映画、ちゃんと作り直してやりたいな、と思った。