ウィリアム・シェイクスピア「冬物語」見た。
シェイクスピア見たの始めて。5時間の台本を3時間に削ったもの。そのせいかどうなのか、詰め込みすぎでびっくりした。ラストのどんでん返しのトリックを「それは別の話なのでおいといて」。シェイクスピアさんかっこいい。あと、シェイクスピアさんっぽさと認識してたポエミーかつやりすぎな比喩は、若者かキチガッた人しか使ってなかった。
飛躍した論理を膨大な言葉で埋めて力技で納得させるのがシェイクっさんの作風である。とかなんとかふかしこいてみるが、悲劇にするために奇跡を起こしすぎなのは間違いない。SKPの奴は。泣き顔フェチだったのかもしんない。君を泣かせるためならば、戦争でも君主でも白血病でもよみがえりでも持ってくるぜ。シェイシェイの愚息も Love is trouble。登場人物すら一部おいてけぼり。
あと、悲劇をなんとかするのは「正直者は得をする理論」なんだけど、お話を引っ張るのはあきらかにキチガイと嘘つき。合間合間に、ストーリーにはあまり関わりのない脇キャラを用いて、誠実で正直に生きる者は得をすることを強調します。隙あらばポエムもかかさず。譜面にまとめますと、いややめた。パンクスなので譜面読めません。ウクレレ記法を創作に用いるのは今後の課題です。
コード進行で書きましょう。
狂気ポエムポエム嘘狂気嘘ポエム正直狂気狂気ポエム嘘ポエム狂気狂気ポエム狂気
この4つのコードをおさえれば、ジャンル:シェッくんは極めたも同然。
正直以外の音はエフェクターを<悲劇>に。正直の時だけ<金銭的・社会的達成>にあわせましょう。フットペダルが有効です。極めたプレイヤーのエフェクター操作は<悲劇立ち>と呼ばれます。表現は立ち方より始まります。当然ブログの更新も立ってすべき。アルファブロガーの「ア」は仁王立ちの「に」と、文字と言う点が同じです。
ここで注目すべきは、正直者ばっか得をすることが繰り返されることで因果は逆転。いつしか、得をすれば正直者である。と観客は認識するようになります。一見、パブロフの犬現象に似ていますが、本質的には別のもの。これは現象ではなく手法なのだ。
手法を用いるのは目的あってのこと。お気に入りのキチガイや嘘つきを、その本質を何一つ損なうことなく、正直者になったふりをして生き続けさせるためです。昆虫が擬態するように、勧善懲悪のふりをして、絶賛正教満員礼賛の時代の人間すら騙した由緒正しい手法。シェクすぃーはまったくもって偉大だ。
「正直者は得をする原理主義」と「王権社会」相性悪い。正直羊飼い三文の徳。正直王様お金が大好き。神は死んだ。でも正直なら死んでない(3秒ルール)。童貞かって思うくらい恋に恋してるよね正直。正直者門前でやたらとポエムを読む。正直一休さん、トンチはもっとひねって。