劇団、本谷有希子(アウェー)「密室彼女」(全力でネタバレします)

誘われたので、観てきた。体育すわりで膝と膝をつきあわせて見るほどの、大盛況。そこで劇始まってからあぐら組んでぐいぐい押してくる奴は最悪だと思った。むきー。腰痛い。


ヒロインの吉本菜穂子さんがウザくてかわいくて、劇団本谷での吉本さんのいつもの使われ方だ!今回はそれがちょお濃厚。吉本さんのための2時間。
吉本さんの声はずいぶんとハスキーで、サザエさんの花沢さん声。そんでまた何を言っても嘘臭い口調。演じるのは、うちに溜めて誰にも言わないけど大体全部くだらないと思ってて思ってても何も悪いと思ってなくてだから愛されなくてそんでいいけどそれに向き合っちゃうと辛いなぁっていう女。
そんな歪んでる女でオッケーなために、世界全部を歪めちゃう。という劇。


俺はオッケーって言われたいのかな?言いたいのかな?と思ったけど、よくわかんない。俺の男性っぽさは相当奥にひっこんでしまってるけど、女性っぽさも前に出てくる気はない。


女の声で聞きたい言葉(吉本さんのよなややこしい気分)を劇団、本谷を見に行くとばっちり聞けるし、それはあんまり他では聞けない(マンガなら多少あるけど、声ではない。宮崎あおいが映画でやるのはこういう役が多かったけど、大抵セリフにしないで表情で語る。だから「害虫」の先生との手紙のやりとりを読む場面は貴重)ので、忘れそうになったら劇団、本谷を見に行こうと決心を記しておく。


次回の青山円形劇場のやつは、ややこしい系女優3人の名前が宣伝にのっていて、行けたら行っておきたい。