To say with loud and lively voice was nothing.

頭の中、耳の奥、三半規管の向こう側で、誰かが歌っている歌が聞こえる。


たまにぼんやりと思うだけだし、どうしてもってほどじゃないけど、その歌を聞かせたい。


耳を澄ましても聞き取りづらい、しかもどこかアルファベットじゃ書けないような外国の言葉で、意味もわからないから、聞かせることはできないけど。


不完全でもいいかな?なんとなくでいいなら、できそうな気がするんだ。
どうしようもない、むにゃむにゃのふがふがな、夢を見ない眠りの歌。夢を見てるけど、夢からこぼれている男の歌なんだ。



毎晩眠る前に12分間そのことを考えて僕はようやく君の事を忘れる。
そしてもう何もかも忘れるだろう。
あったこともなかったことも、なかったことにできるだろう。


おやすみ。