本谷有希子「乱暴と待機」

冒険してない、もう使いこなせる材料で作ってる印象。それでも、主人公2人の頭の中身を少しずつたどらせて、わからせて、それがたまらない。
前後の印象深いシーンにはさまれた、電話のシーンが実によかった。
誤解かもしれないけど、少女マンガの手法がルーツにあるんだろうか?その、お芝居の上での、物語の進行での、倫理観というか選択の感覚というのが、信頼できて、どんなおもしろい劇でも、2時間もあれば一時間過ぎたところで冷めてくる俺が、最後まで見続けられる。
だから、次も見に行く。