餅月あんこ諸作感想

・ドラネコシアター ISBN:4893661914
ファミ通のマンガによくある(なんでか不思議と)、作者のまわりの人が頻繁に出てくるところ。なんかそんで、代わりに絵を描いたり原作をしてるところ。昔周りにいた、開かれようなんて思ってもなかった女の子のことを思い出す。そういうのをなんかしらん読んでは「読者にはこのギャグ伝わりにくいですよね」「じゃあ来週から天下一武道会を」「お色気でアンケートもばっちりですよ!」とか真顔で言って、嫌がられてた。わかってなかったのか、わかってたけどその上でギャグとして、カウンターとしての下克上で。それは当時の俺に聞いてくれないとよく分かりません。
でもよかった。はてなブックマークがなくて。時間ででも空間ででも。SBじゃなくて、SFだ。ソーシャルファックだ。ログ残らなくってよかった。思っただけのことすげぇ。浮かんでは消えてゆくもの万歳。後ろ髪つかむお前の手痛い。はげる。


・きまぐれぺんぺん草 ISBN:4756120199
まるでブロガーだ。思考と行動、あと文章が直結している。んで、言い回しの笑い。あと、ちょおかわいい。アイドル性だ。こういうことはあんまり言いたくないのだけれど(サンプリングド 太宰)。桜玉吉吉田戦車が、はてなで猫かわいがられてる子への心配と似た心配をしていた。ハハ。見ろ。変わらないじゃないか。人間というやつは。(サンプリングド後期太宰)太宰が読みたくなる一冊だった。


・花咲かぺんぺん草1 ISBN:4756132707
初版51/52話は誤植なのか同じイラストが使われていて、そこで「モエー」言うてた。記述から察するにwin98発売の翌週。早いのかなぁ?
ここらから視点はメタへ向かう。ちらちらと。表現論。ネット論。文化論。
「インターネットをしてる時間の8割は何かを発信してるので」
喉が渇くほどの渇望。トイレに行きたくなるほどの焦燥。その上で、デジタルとファンシーを隔たりなく愛する一級の消費者。確信。本物か。生来の表現者か。隠された、しかし飽くなき奔流。熱を持つ奔流。熱い。このうたせ湯ちょっと熱いよおばちゃん。


・花咲かぺんぺん草2 ISBN:475613632X
開花。ブログにて何者かたらん、とする輪廻を外れし亡者必携の一冊。
1400文字が自在。1400文字で自在。あんこ、恐ろしい子!もう子なんて呼べない。成熟を自覚した、1人の飢狼。奴らは捕食され、消費されることで、飢えを満たすというのかッ!!LASTMANってこんな話だったよね?と聞いて、既成事実に。あわよくば結婚。その精神が理解できないよ。もしやッ!!これが同調圧力かぁッッッッ!!!!俺はブログをやめるぞォッ!!!JOJO!!!儀礼的無関心と黒猫紳士の類似。(検閲削除)先生は偉大です。


斜線をひかない。
言っちゃった。やべぇ。これ気持ちよすぎる。サンプリングにも程がある。オレンジレンジか俺は。俺俺俺俺ジンジン俺俺俺ジンジンジン。ギリギリだ。自粛しよう。
いや、特に続きはない。だから、ひかなくてよかったのに斜線。

書かれなかった言葉たちへ。

ごめんね。謝る。
どこで、とははっきり言えないけど、思い出に向かってでいいなら、さよならも言う。
それでも黙らない。
悪いけど、全然悪いと思っちゃいない。
でも謝る。スマナイ。
黙れないから、それだけは言っておく。
聞こえないのは知ってる。聞こえないから言ってるんじゃない。そんなんじゃない。
いや。実際卑怯者なんだ。
だけど。だから。あえて。それでも。
接続詞なんか死んでしまえ。
黙らないことができることだ。
スマナイよりも、さよならよりも。


シンセサイザー
トランペット。
サビは繰り返さない。
楽しい曲の時は、しつこいくらい繰り返すから。
いつかまた会おう。

サザエさん見てる。

細部がナンセンス・コメディと化してる。気がつけば。日常から遠いからか。イソノ家のテンションが過剰だからか。問題をはらんでいるのに、問題としていないからか。今、俺のコメディ勘が問われているよ。役者の問題としてしまう。安易だ。造形か、はたまた演技か。キチガイ演技とはどこからだ。境界線は。年々からくりTVが見る気しない。
考えることはつきないが、考えたくないので、お茶を濁す


大人計画によるサザエさん
サザエ=伊勢志摩
マスオ=村杉蝉之介
カツオ=荒川良々
ワカメ=田村たがめ
タラオ=阿部サダヲ
波平=松尾スズキ
フネ=宮崎吐夢
ノリスケ=正名僕蔵
タイコ=猫背椿
イクラ顔田顔彦
イササカ=宮藤官九郎
タマ=皆川猿時
中島=近藤公園
花沢=池津祥子


http://www9.big.or.jp/~otona/page006.html
全員は無理だった。改めて大堀こういちに驚嘆。どこにもあてはめられない。


そいや、ひさびさに見たら、こんなのをやるらしい。
http://www.otonafes.jp/.
半年後か。演劇非現場主義なので、行かないな。むしろもっと劇場に行きたい。どこだ現場って。